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WixStudioで「モバイルファーストデザイン」の作り方

WixStudioでモバイルファーストデザインを再現してみました。


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JWPPの大窪です。


最近WixStudioに触れる機会が増えてきました。

クラシックエディタより自由なレイアウトで作れるのでコーディングが楽しいです。


今回は、たまに見かける「モバイルファーストデザイン」または「モバイル特化型デザイン」と言われている?デスクトップでもモバイルレイアウトでWEBページを見せる手法なのですが、WixStudioでどうにか再現できないかと思い試行錯誤して再現できたので作り方を共有したいと思います。



モバイルファーストデザインの利点

使用するからには利点は学んでおきたいところです。

Geminiに聞いてみました。


A. 視認性と読みやすさの向上


  • 集中力の維持: コンテンツが中央に固定幅で配置されるため、ユーザーの視線が集中し、情報が把握しやすくなります。画面全体に情報が散らばるのを防ぎ、ユーザーは読むべき部分に集中できます。

  • 行長の最適化: 適切な固定幅(一般的に40〜80文字程度)にすることで、人間の目が最も疲れにくい最適な行の長さが保たれます。広すぎる画面幅で文字が横に長くなりすぎるのを防ぎ、文章が読みやすくなります。


B. 一貫した体験の提供 (ユニバーサルデザイン)


  • 操作の一貫性: デスクトップとモバイルで、コンテンツの順序やナビゲーション要素の配置が統一されるため、どのデバイスでアクセスしても「いつものサイト」という感覚で利用でき、混乱が少なくなります。

  • デバイス切り替えの容易さ: ユーザーがスマートフォンとPCを切り替えてサイトを利用する際に、レイアウトの違いによる戸惑いがなくなります。


C. シングルタスクへの集中


  • モバイルのデザインは、限られた画面スペースのため、最も重要な情報やタスクに焦点を当てています。このシンプルさがデスクトップでも継承されることで、ユーザーはサイトの目的を素早く達成しやすくなります。


個人的には、集中力の維持操作の一貫性はその通りだなと思います。

それとコーディングに関しては、一貫してレイアウトが共通なので工数は減らせると思います。




WixStudioで実装してみる(その1) セクションの設定


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今回ご紹介する方法はWixStudioの高度な設定を使用するので、編集する時は「高度な設定」をオンにしておいてください。


  1. 背景セクションの設定

    セクションの高さを「100vh」に設定してください。

    これは、各ディスプレイで見た時にディスプレイの高さに合わせるための設定です。


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  1. ロゴの配置

    配置の項目の設定を「ピン留め」に、ピン留の位置を「セクション」に設定してください。


  1. ロゴのマージン

    画面左端辺りなら好きな位置で大丈夫です。マージン設定ではpxを設定してください。

    「px*」のままだとスケーリングされてブラウザの表示サイズによって位置が変わってしまうので。




WixStudioで実装してみる(その2) コンテナの配置


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その1の設定が完了したら、次に「コンテナパーツ」をセクションに配置します。

配置が完了したら、コンテナパーツの設定を以下のように変更してください。


  1. コンテナパーツのサイズ設定

    コンテナのWidthを「1265px」Heightを「100vh」に設定します。

    これは、各ディスプレイで見た時にディスプレイの高さに合わせるための設定です。


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  1. レイアウトの設定

    次に、コンテナパーツのレイアウト設定を変更します。

    レイアウト設定の「高度なCSSグリッド」を有効にするために「適用」を選択してください。

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「高度なCSSグリッド」を有効にすると、グリットレイアウトに変更されるので、レイアウトの項目の「3×1」を選択してください。


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次に、配置したコンテナパーツの列と行の設定を行います。

上記画像を参考に


列の設定を

1.「1fr」

2.「500px」

3.「1fr」


行の設定を

1.「自動」


に変更してください。

2.の列の真ん中にコンテンツを配置する形になるので、数値はお好みの値でも大丈夫です。



WixStudioで実装してみる(その3) コンテンツ用コンテナの配置


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次に、コンテンツを配置するコンテナパーツを配置します。

真ん中の列にコンテナパーツを配置し、以下のようにサイズを調整してください。


  1. コンテナパーツの設定 (コンテンツ用)

    Widthを「500px (グリットの横幅に合わせる)」Heightを「任意のpxもしくは自動」に設定します。

    パーツのドッキングはトップのみ行ってください。

    Heightの値は、コンテンツの量によって変動するので、コンテンツを配置していく中で任意の値に設定してください。(自動推奨)



WixStudioで実装してみる(その4) コンテンツの配置について


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コンテンツ配置用のボックスにパーツを配置する場合は、上記画像のようにグリットで分割する方法が配置しやすいです。そのまま配置すると、一つのボックスに配置する形になるので、マージンの設定がややこしくなります。

固定pxでもMaxContentでもどちらでも大丈夫です。


パーツに対してドッキングのマージンを設定する場合は、px*ではなくpxを指定してください。px*の場合、ブラウザの横幅を可変した時に、マージンがスケーリングされて、パーツの位置がずれてしまいます。




WixStudioで実装してみる(その5) メニューの配置


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セクションの上にあるレイヤーのコンテナの右端の列に、デスクトップ用のメニューとして縦型メニューを配置します。


メニューの設定を以下のように変更してください。


  1. メニューの設定

    配置タイプを「ピン留め」ピン留の位置を「コンテナ」に設定

    マージンを左にドッキングし、1000pxに設定、上下のマージンはコンテナの中心で大丈夫です。


左のマージンの値は好みで設定してください。

タブレット用のブレイクポイントでは使用しないので、ブレイクポイントでメニューが見切れない位置がいいかと思います。



おわり

以上が WixStudioで「モバイルファーストデザイン」の再現方法です。

恐らく現時点でこの方法が工数が少なくい方法だと思います。


ポイントとしては、セクション上のレイヤーのコンテナパーツの横幅を固定にしているところです。

このコンテナパーツを固定にすることで、ブラウザの横幅が可変した時に、コンテナパーツの横幅が固定なので、コンテナに配置されているメニューパーツの位置も固定されるます。

メニューの位置が固定でなければいいのなら、このコンテナパーツは不要なのでさらに簡単に実装できます。


「モバイルファーストデザイン」のレイアウトをWixStudioに取り入れてみたい方は是非お試しください。

以下デモサイトです。(タブレット、モバイルは未調整です)



それでは


 
 

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